第5回 人生を語る会 

開催場所: 市ヶ谷MSビル サンダンスリゾートクラブ会議室 地図はこちら(PDF)
「東郷公園入口」の交差点から、市ヶ谷駅を背に靖国神社方向に左側歩道を歩き、 数軒先のみずほ銀行ATMからさらに数メートル進み、小さなセブンイレブンの手前、郵便ポストの向かいにある、 トンネルのような入り口を入ると奥の右にエレベーターがあります。
日時: 10月25日(木)18時~19時30分
講師: 寺尾隆雄 (大妻中学高等学校特任嘱託講師, 文京学院大学人間学部コミュニケーション社会学科講師, 日本女子大学人間社会学部教育学科講師 )
演題:  「日本史教師が語る歴史の真実」

 私の日本史との関わり方、歴史を何故学ぶのかについて私の教師経験や授業事例や著作を通して語りたいと思います。いま私が主張する時間軸としての「歴史」と空間軸としての「地理」、原点を「公民」とする「社会科の座標軸」が高校の段階で失われ、高校では社会科という教科がなく、地歴科と公民科に分断され世界史必修となり、日本史と地理は選択制になっています。大学に入学しても高校で全く日本史を履修していない生徒が多数いるのです。「社会科」という体系が高校では崩壊し、受験を中心とした科目セクショナリズムがはびこっています。そこで私が実践している地図、地形、地名、景観、鳥瞰図を用いた「日本史地歴連携の試み」についてもお話ししたいと思います。

人生を語る会 - 第5回 寺尾隆雄

講演要旨 (PDF) 
読売新聞

寺尾隆雄 プロフィール

 学習院大学を昭和53年に卒業し、42年間日本史教師を務め、昭和60年より大妻中学高等学校で教鞭を取る。東京私学教育研究所委員を7年間務める。現在、全国地理教育学会常任幹事(渉外委員長・例会副委員長)、東京私立中学高等学校地理教育研究会幹事、NPO法人日本郷土かるた協会理事、昨年より日本女子大学(教職実践演習担当)と文京学院大学講師(日本の歴史と文化を担当)を兼任し、クラブツーリズム「もう一度学びなおす日本史」講師も務め、座学と歴史散歩をやっております。著作は文部科学省検定教科書帝国書院「地歴高等地図」、古今書院「地図で歩く東京」、「これが新しい地理授業の現場だ」他多数。山川出版社「NHKCD音の日本史」「NHKCD音の地理」「DVDニュースで見る日本史」「NHKCD音の日本史増補版」などの教材も作成。現在、明治図書出版「社会科教育」の4月号から来年度3月号に「歴史探究ミニツアー」を12回にわたり連載執筆中。「茶の世界」にも7年間連載執筆中。学会では、高等学校日本史「地歴連携」実践例を数多く発表し、その普及に努めております。